「消防団」という言葉は知っていても、実際にどんなものなのか、どんなことをしているのか知らないという人もいるのではないでしょうか。消防団は実はこんなにたくさんの顔を持っています。
消防団は消防署と同様の消防機関です。
消防署は常勤の消防職員による消防機関であるのに対し、消防団は、普段は様々な仕事に就いている人たちが、火災・風水害・震災時に消防団員となり消防活動を行う非常備の消防機関です。
本来の仕事や学業・家事などをしながら、消防団員として活動をしています。ですから、朝の通勤電車で隣に座ったサラリーマンや、コンビニエンスストアのレジのお姉さん、商店街の魚屋のおじさんも、もしかしたら消防団員かもしれません。
消防団員は公務員です。ただし、特別職の非常勤公務員となります。災害活動においては公的な活動をすることから消防団員としてなすべきこと、守らなければならないことなどが条例、規則等で定められています。
その地域に住んでいる住民であるからこそ、勤務している従業員であるからこそ、分かることがあります。混乱した災害の場においてはその貴重な情報が生かされます。消防団員は地域の住民等で組織され、地域に密着した活動を行っています。
仕事上の資格を活かすこともできます。医師や看護師で医療関係に従事している、建設会社でフォークリフトなどの重機操作をしているなど、様々な場面で特技を発揮することができます。
18歳以上の健康な方であれば男女問わず入団資格があります。お住まいの地域や勤務している事業所・通学先の学校を管轄している消防団に入団できますので、最寄りの消防署へお問合せください。